「カラコンのDIAってなに?」
「見た目に違いはある?」
カラコンを購入する際、商品説明の欄にある「DIA(ダイア)」という記載が何なのか、気になっている方も多いはず。
DIAの特徴や大きさの違い、ナチュラルに盛れるためのサイズをお伝えいたします。
この記事を監修した医者
記事監修:河本立徳先生 (眼科医) 金沢医科大学卒業。都内総合病院 眼科勤務。 診察後には来る前よりも少しでも笑顔で帰れるような丁寧な診察を心掛けてます。 見ただけで目の保養になる、そんな眼科医を目指してます。 河本立徳オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/t-komoto/
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、監修医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨している訳ではございません。
カラコンのDIA(ダイア)とは?
基本的に「14.1mm」や「14.5mm」など、“mm単位”で表記されていることが多いDIA。
DIA(ダイア)とは、「Diameter(ダイアメーター)=直径」の略で、レンズ直径のこと。
簡単に言うと、“レンズの大きさ”を表すもので、DIAの数値が高ければ高いほどほどレンズの大きさも大きくなります。
サイトによってはDIAではなく、「レンズ直径」と表記されていることも。
日本では14.0mm~14.5mmのDIAのものが主流です。
DIAと着色直径との違い
カラコンには様々な専門用語がありますが、その中でもDIAと勘違いされやすいのが「着色直径」。
DIAの数値が高ければ高いほどレンズのサイズも大きくなるため、DIAの数値が高い方が黒目を大きくしてくれる・・・と思う方がいますが、それは大きな勘違いです。
瞳(黒目)を大きくしてくれるかどうかは、「着色直径」の数値の高さによって異なります。
着色直径とは、その名の通り、レンズに色が付いている部分の直径を表すもの。
この着色直径の数値が高ければ高いほど、瞳が大きく見えるようになります。
例えば、以下の2つのカラコンはどちらの方が瞳が大きく見えると思いますか?
- ①DIAが14.5mm、着色直径が13.6mm
- ②DIAが14.1mm、着色直径が13.6mm
一見、DIAの数値が大きい1番の方が瞳が大きく見えると思いがちですが、実は上記2つのカラコンは両方とも着色直径が同じ数値のため、瞳の大きさは全く同じになります。
カラコンを購入する際、「瞳がどのくらい大きくなるのか」を重視する方が多いかと思いますが、その場合は着色直径の数値を見るようにしましょう。
DIAの平均を比較
DIA14.0mm | 12% |
DIA14.1mm | 11% |
DIA14.2mm | 30% |
DIA14.3mm | 10% |
DIA14.4mm | 15% |
DIA14.5mm | 22% |
現在、日本で販売されているカラコンのDIAの平均を調べたところ、14.2mmということがわかりました。
実際にカラコンを使用している人に向けたアンケートでも、14.2mmという声が多くなっています。
一般的に目の黄金比は、「白目:黒目(瞳):白目」のバランスが「1:2:1」が理想的で美しいと言われていますが、瞳の大きさは人それぞれです。
DIAは個人個人の瞳の大きさに合わせて選べるようになっています。
【比較】カラコンのDIAの大きさの違い
DIAの数値がいくら高くても、着色直径の数値が高くなければ瞳を大きくすることはできません。
そうなると、「DIAは何のためにあるのか?」と疑問に思ってしまう方も多いでしょう。
DIAの大きさ別の付け心地を比較
・DIA14.0mm以下:瞳とほとんど変わらないサイズ
・DIA14.2mm:ナチュラルに瞳を覆うサイズ
・DIA14.5mm以上:瞳より大きくしっかり瞳を覆うサイズ
上記のように、DIAの大きさによって付け心地はかなり変わってきます。
自分の目の大きさに合わないDIAだと、カラコンのズレによって以下のようなデメリットが発生してしまう可能性があるので注意しましょう。
- 目がゴロゴロする
- 乾燥しやすくなる
- ズレによる摩擦で角膜が傷付いてしまう
色々な大きさのDIAを試してみて、自分に合ったサイズのものを探していくのがベストです。
DIAが大きいと瞳に負担がかかる(15.0mm前後)
目も鼻と同じように呼吸をしているのはご存知ですか?
カラコンで目が覆われていると、裸眼のときより呼吸がしにくい状態になります。
DIAが大きいと、目にフィットして付け心地が良さそう・・・と思うかもしれません。
しかし、DIAが大きければ大きいほど、目を覆うレンズの範囲が大きくなってしまうため、瞳が酸欠状態になってしまいます。
目が酸素不足になると、目が乾きやすくなったり、カラコンが目にくっついて角膜を傷付けてしまったりと、負担がかかってしまうので、自分に合ったDIAを選びたいところです。
ちなみに、現在日本で販売されているカラコンで最もDIAが大きいのは、15.0mm前後のものになります。
元々の眼球が大きな人であれば、DIAが15.0mmでも問題はありませんが、平均よりかなり大きくなっているので、目に負担がかかりやすいと思っていいでしょう。
とはいうものの、「DIAが大きいカラコンは絶対にNG」と言い切れるわけではありません。
自分の眼球のサイズより少し大きめサイズのDIAのカラコンを選ぶと、レンズが瞳にフィットするので目の中で大きく動き回ることがなく、安定した装用感を得ることができます。
その代わり、小さいサイズのDIAに比べて目が呼吸がしづらいため、目が乾きやすくなります。
カラコン初心者にはDIAが小さいものがおすすめ(14.0mm前後)
特に、普段からコンタクトをつけたことがない初心者は、DIAが小さめのものを選ぶといいでしょう。
DIAが小さい方が、目もしっかり呼吸をすることができ、目も乾きづらく、安心して使用できます。
目への負担が少ないため、大きいDIAのカラコンに比べて長時間の装用にも向いているのが特徴です。
ただし、「レンズが大きいほど目に負担がかかるのなら、一番小さいDIAのサイズを選べばいい!」というのは大きな間違い。
最も小さいDIAのカラコンでも、13.8mm前後のものが販売されていますが、小さすぎても目からズレやすくなるので注意が必要です。
実際にカラコンを装用してみて“ゴロゴロ感”を感じたら自分の瞳よりDIAが小さすぎるのかもしれません。
DIAを選ぶ際のポイントとしては、裸眼より少し大きいサイズのDIA14.0〜14.2を選ぶようにするといいでしょう。
カラコンは、大切な目に直接装用するもの。
ナチュラルに黒目を盛りながら、目にも優しいサイズになります。
ずばり!男女別おすすめのDIAサイズは?
カラコンを購入する際、どのくらいのDIAサイズを選べばいいのでしょうか?
男女別でおすすめのDIAサイズをまとめていきます。
男性のDIAサイズは14.0mmが自然!
男性は、女性のようにメイクをする機会がほとんどなく、基本的にはすっぴん状態でカラコンを使うことになるため、ナチュラル感のある14.0mm前後のDIAのサイズがおすすめです。
現在販売されているメンズ用カラコンも、14.0mm前後のDIAのものがほとんどなので選びやすいでしょう。
女性におすすめのDIAサイズは14.2mm
女性には、ある程度しっかり感のある14.2mm前後のDIAサイズのカラコンがおすすめです。
DIAが14.2mm前後あれば、着色直径もある程度大きめになるため、黒目もしっかり盛ることができます。
少しDIAが小さすぎるとナチュラルすぎてメイクをしたときに映えない可能性も。
14.2mm前後のDIAサイズであれば、メイクをしたときも自然と盛ることができます。
DIAが大きいサイズのカラコンを選ぶ際の注意点
「どうしてもガッツリ盛りたい!」
「大きいDIAのカラコンを選びたい!」
そういった場合は、「酸素透過率」の高いカラコンを選ぶようにしましょう。
酸素透過率とは、カラコンを装用した際に、目にどれだけの酸素を通すことができるのかを数値で表したものになります。