「カラコンの乾き防止に良い目薬ってどれ?」
数多くの目薬が多い中、コンタクトに合うものがどれが気になりますよね。
今回、元カラコン販売員で得た知識を使い、眼科医と協力して絶対に知っておきたい注意点や選び方をご紹介します。
この記事を監修した医者
記事監修:河本立徳先生 (眼科医) 金沢医科大学卒業。都内総合病院 眼科勤務。 診察後には来る前よりも少しでも笑顔で帰れるような丁寧な診察を心掛けてます。 見ただけで目の保養になる、そんな眼科医を目指してます。 河本立徳オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/t-komoto/
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、監修医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨している訳ではございません。
カラコンに目薬は必要?使ったらダメなの?
そもそもカラコンに目薬が必要かどうか、悩む方もいると思います。
結論を言うと、カラコンに目薬は必要です!
使ったらダメということは全くなく、むしろ目薬は積極的に使っていくといいでしょう。
こんなときに目薬が必要
カラコンを使用していると、次のような違和感を覚えることがよくあるのではないでしょうか?
- ゴロゴロする
- 乾燥する
- 充血する
- かすんだりぼやけたりする
このような軽い違和感は、目薬が改善してくれることが多いです。
使ってはいけない目薬もある!
目薬はカラコンを愛用していく上では必需品といえますが、レンズをつけたまま使える目薬には限りがあります。
レンズをつけたまま使えるかどうかは、パッケージの裏面や側面に記載がされているのでしっかりチェックすること!
「すべてのコンタクトレンズに使用できます」と記載されているものであれば、カラコンでも安心して使用できます。
カラコンNGの目薬を使ったらどうなる?
特にカラコンで主に使われているソフトレンズは、柔らかい分、成分を吸着させやすい特徴があります。
そのため、他のコンタクトレンズに比べて、防腐剤などが吸着しやすくなっています。
カラコンNGの目薬には防腐剤などが含まれており、レンズが変形したり変色したりする可能性があるので危険です。
傷んだカラコンを装着することで目に負担を与えてしまいます。
そうならないためにも、目薬選びには十分に注意しましょう!
カラコンの目薬の選び方と注意点
カラコン用の目薬を選ぶ際は、次の3つのポイントがと注意点が重要になります。
防腐剤・血管収縮剤が含まれていないものを選ぶ
上記で説明した通り、防腐剤はレンズに付着して目に悪影響が及びやすい成分です。
防腐剤は含まれていない目薬を選びましょう。
レンズに付着しづらい防腐剤が使われている目薬か、防腐剤フリーの目薬を選ぶといいです!
また、血管収縮剤にも要注意。
血管収縮剤は、白目の血管を収縮させて充血を一時的に改善してくれる成分ですが、使用を続けると効果が薄れて、反対に充血を悪化させてしまうことがあります。
カラコン使用時に使う目薬が欲しい場合は、血管収縮剤が含まれていないものを選びましょう。
1回使い切りタイプがおすすめ
目薬は、一度開封をして使い続けていると細菌が増殖してしまいがち。
細菌が増えないためにも、早く使い切るようにするのが理想です。
とはいえ、すぐに目薬を使い切ることは難しいでしょう。
特にそんなに頻繁にカラコンは装用しないという方は、使い切りタイプの目薬を選ぶといいです。
1回使うごとに開封するタイプのもので、衛生面も安心して使用することができます。
人口涙液タイプを選ぶ
カラコン専用の目薬を選ぶなら、涙の性質に近い成分で作られた人口涙液タイプのものがおすすめです。
角膜やレンズにも負担がかからず、目に自然なうるおいを与えます、
カラコンにおすすめの目薬ランキング4選
次におすすめの目薬を4つまとめていきます!
ぜひ参考にして、安全・快適にカラコンを使用していきましょう!
目が疲れやすい方には「ソフトサンティア ひとみストレッチ」
引用:楽天市場
毛様体筋のコリをほぐしてくれる「ネオスチグミンメチル硫酸塩」や「ビタミンB12」、組織代謝を促進する「ビタミンB6」などが配合されており、疲れ目に効く目薬です。
爽快感はあまりないタイプですが、カラコン装着で疲れた瞳もしっかりほぐしてくれます。
充血しやすい方には「ロートリセコンタクトw」
引用:楽天市場
装用中に使用でき、目薬で充血にきくものは基本的にハードコンタクト用のものしかありません。
残念ながら、カラコンは全てソフトコンタクトです。
ソフトコンタクトでも充血にききやすいものを紹介いたします。
こちらは、コンタクトの装着前にレンズに1〜2滴垂らすことで目の痛みや違和感、乾燥などを軽減してくれるコンタクトの装着液としても使える目薬です。
角膜に優しい「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」や栄養成分の「ブドウ糖」などが配合されており、充血を抑えながら瞳にうるおいを補います。
ドライアイの方には「アイリスCL-Iネオ」
引用:楽天市場
「カラコンをしていると目が乾きやすい・・・」そんな方にはこちら。
目だけではなく、防腐剤フリーなのでカラコンのレンズにまで優しい成分で作られた目薬です。
涙と同じ成分の「塩化カリウム」や「塩化ナトリウム」が配合されており、潤い効果は抜群。
目に栄養を与えて疲れにも効果的です。
かすみ目が気になる方には「サンテ快滴40」
引用:楽天市場
カラコンをつけているときに目がかすみやすいという方には、すっきりとしたさし心地の目薬が最適。
こちらの目薬は、ピント調整機能に効果的な「ネオスチグミンメチル硫酸塩」が配合されており、かすみ目の改善にぴったりです。
ただし、防腐剤が含まれているためカラコン着用時には使えないので要注意。
かすみを感じた日のお休み前や、カラコンを入れる前など、日ごろのケアにおすすめの目薬です!
カラコンの正しい目薬の差し方※画像付き
カラコン着用時の正しい目薬の差し方には、下記の4つのステップがあります。
石鹸で手を綺麗に洗う
手には雑菌がたくさんあります。
石鹸でしっかり洗い、雑菌を落としましょう。
下まぶたを人差し指で軽く引く
目薬を持っていない方の指で下まぶたを軽く引き、上を向きましょう。
まぶたやまつ毛に目薬が触れないようにさす
目の2、3cm上まで目薬をもっていき、まぶたやまつ毛に触れないよう1滴さしましょう。
目薬の容器の先端にまぶたやまつ毛が触れてしまうと、目ヤニやほこりを吸い込んで雑菌が入ってしまうので要注意です。
しばらく目を閉じて浸透させる
目薬をさしたらすぐに瞬きをする方が多いですが、目薬が流れてしまいやすくなるので避けましょう。
30秒~1分ほど目を閉じて指で軽く目頭を抑えると、涙の排水口である涙点からのどへ流れてしまう目薬の成分が減り、目に浸透しやすくなります。
カラコンの目薬の差す頻度は?
「目が乾いたら何度も目薬をさしていい」
そう思っている方も多いですが、実は目薬の頻度は1日に上限があります。
1日に4~5回まで
目薬は1日に4~5回程度が限度となっています。
特に目が乾燥しやすい人は、頻繁に目薬をささなければ落ち着かないかもしれませんが、使い過ぎはよくありません。
目薬の成分が目に残ってしまい、角膜が傷付くことによって、目薬をすることで逆に乾燥しやすくなったり、異物感を自覚してしまうケースがあります。
1回で1滴が理想
目薬をさす際、物足りなさを感じて2滴以上点眼してしまう方がいますが、基本的に1滴で問題ありません。
目の器がおよそ20μLの量しか入らないところ、目薬の1滴の量は40μL程度あるため、目薬の成分は1滴でも十分に目にいきわたります。