カラコン着けたことがないのに、いきなり使い始めても問題ないの?
インターネット通販や町の薬局など、初心者でも手に取りやすくなったカラコン。
ですが!
トラブルが増えてるのも事実、、。種類が多くて選び方もわからないですよね。
今回は、はる眼科クリニックの永瀬先生へカラコン初心者が陥りがちなトラブルについてインタビュー。
カラコンを始める時の正しい取り扱い方について聞いてみました。
取材した先生
※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。
なぜカラコンでトラブルが起こってしまうのか?
カラコンに限らず、コンタクトレンズを初めて使う、またはメーカーや種類を変更するときなどの場合、あっても瞳へのフィッティングを眼科医に確認して使うのが正規の買い方。
カラコンの適性使用サイトもぜひ一読してください。
(eyecareカラコン:https://www.pmda.go.jp/eyecare/)
ネット購入で済ませる方の目のトラブルが急増
他にもカラコンを朝から深夜にかけて長時間装用したり、1dayや2weekと使用期間が決まっているのに、洗って使い回しするなども目のトラブルに繋がりやすくなります。
不適切な使い方を続けてしまうと、目の表面に傷が出来てしまい、アレルギーやドライアイが悪化しやすくなります。
症状としては白目が充血して赤くなってしまったり、目がゴロゴロするような違和感が出ることもよくあります。
レンズを装着していると目へ酸素が行き届きにくくなります。。
その状態が続くと、角膜は苦しがって酸素を外から得ようとするために透明な角膜にびっしり新しい血管が入り込んできます。
また、涙の上をレンズが動くために涙液の安定性も悪くなります。
放置しているとドライアイや病気になる
放置していると、涙が目を保護する機能が落ち、細菌感染や角膜潰瘍を起こすことも。
こうすると視力の低下や視界の制限、最悪失明に到ってしまうケースも考えられます。
目の症状は自分では分かりにくいので、自己判断で放置してしまう方は多いです。
初心者でも安心!自分に合ったカラコンの選び方とは?
本来は2011年まではカラコンは「雑貨」扱いでしたが、2011年2月から「高度管理医療機器」に指定されて、医師の処方なしでは購入ができなくなっています。
今はネット販売されているレンズも「高度管理医療機器」の指定を受けているものが増えてきたので、以前に比べるとレンズの質は上がっているとは思います。
ただ、ドライアイに対応していないものがほとんどなので、乾燥感や充血があればすぐに眼科を受診しましょう。
BC(ベースカーブ)や度は、普段使っているコンタクトに合わせて買っていただければ、基本的には大きな差は生じにくいと思われます。
いずれにせよ、新しい種類のレンズを試す場合、通常のコンタクトレンズでもフィッティングを確かめる必要があります。
同じBCでもレンズのデザインや材質によって、つけ心地が全く異なることがあるからなんです。
トライアルレンズのフィッティング状態を必ずチェックしてもらってください。
特に、コンタクトレンズを初めて使うような方は、使ってみたいトライアルを購入した後眼科へ受診するようにしてください。
1ヶ月や2週間タイプのものよりは、ワンデータイプのカラコンの方が衛生的で目には安全と言えるでしょう。
カラコンは目にとっては異物なので、ご自身の目に合っていてもゴロゴロ感を感じることはあります。
まずは市販のコンタクトレンズの上から使用可能な目薬で対処してみて、症状が取れない場合は再度医師に相談してみてください。
もちろん症状がなくても、カラコンを装用される方は必ず3ヶ月~半年に1回は定期検診を受けてください。
カラコンを安全に使うポイントとは?
1.必ず眼科医を受診して定期検診と装用確認
ネット通販でトライアルを購入したら、そのトライアルを持ってお近くの眼科へ受診しましょう。
実際にカラコンのフィッティングを行うことで、あなたに合っているレンズかどうか専門家の目で確認することできます。
それだけでなく、コンタクトレンズ全般における正しい装用方法、衛生的に管理をする方法などを教えてもらえると思います。
トライアルから本購入したレンズでも教わった通りに丁寧に扱うようにしましょう。
そして、必ず定期的に眼科を受診するように心がけましょう。
初めは丁寧に扱っていても、慣れてくると長時間つけるのが当たり前になっていたり、多少の充血でも無理してつけてしまうことが多いです。
症状がないから目に炎症が全くないと言い切れません。
「コンタクトレンズしてるのでみてください」は立派な受診理由ですよ!
2.衛生的にカラコンを使用する
目に脱着する際は手をしっかり洗ったり、清浄な洗浄液や保管液を使うなど、カラコンに細菌が増殖しないよう衛生管理は徹底してください。
よくトラブルを起こされている方は、カラコンの正しい取り扱い方が分かっていなかったりします。
衛生的に使っていないことがよくありますね。
3.定期的に目の休息日を作る
目にカラコンを入れると、角膜に蓋をしてしまっている状態になります。
これが目には大きな負担なんです!
朝起きてから寝るまで着けちゃう、なんてことは絶対にやめましょう。
日常的にカラコンを使いたい!と言う方でも少なくとも週に2日程度は、カラコンを入れない日を作って、定期的に目を休ませてあげてください。
初めての人におすすめのDIAと着色直径とは?
使い捨てのソフトコンタクトレンズでは大体DIAは14ミリ前後になり、ハードコンタクトレンズの場合は直径が小さくなるため、DIA9.0前後です。
基本的にはソフトコンタクトレンズ同士やハードコンタクトレンズ同士によるDIAの差はほぼなく、数値を把握していなくても慌てる必要はありません。
各DIA値の特徴
特徴
14.0mm ナチュラル派さん
14.2mm ちょっと盛りたい方
14.5mm がっつりデカ目派さん
カラコンも含めてコンタクトは常に呼吸で酸素を取り込んでいる角膜を覆ってしまいます。
ですので、DIAが大きくなるほど、角膜が酸欠状態になりやすくなります。
各着色直径の特徴
特徴
13.4mm以下 ナチュラル派さん
13.5mm、13.6mm ちょっと盛りたい方
13.7mm以上 がっつりデカ目派さん
レンズの直径(DIA)が大きいと着色直径も大きくなる傾向があります。
カラコン初心者アドバイスまとめ
- ネットで購入しても必ず病院へ受診
- 定期検診を受けて衛生的に管理すること
- カラコン初めての人はDIA14mm前後の小さいものから
- 着色直径は好みのものをチョイス
さいたま市在住の方は、はる眼科クリニックにGO〜!
この記事を書いた人
ライター・加藤真奈
名城大学薬学部薬学科卒業 薬剤師歴7年
都内の調剤薬局にて勤務しながら、医療の正しい情報を伝えるべく2018年からライターを兼務。