「はじめてのカラコンは病院に行くべき?」
「カラコンは眼科医に行かないで買ってもいいの?」
と不安になりますよね。
検査すべき理由と行っている割合のアンケート結果をお届けします。
この記事を監修した医者
※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。
カラコン購入時は眼科の病院に行くべき?
結論から言うと、カラコンを購入する際は、必ず眼科の病院に行くべきです。
なぜ眼科に行かなければいけないのか・・・それには以下の3つの理由があります。
カラコンを使って大丈夫な目であるかを確かめるため
眼科を受診することで、現在の自分の目の状態を検査することができます。
「今時カラコンはみんなつけているから」といっても、全員が使えるというわけではありません。
あなたの目はカラコンを使って大丈夫なのか、目に最適なカラコンはどんなタイプのものなのか・・・まずは、そういった基本の情報を眼科で調べましょう。
眼科での検査というと、視力検査というイメージを持つ方が多いですが、眼科ではまず、コンタクトレンズを装用しても問題ない目の状態かどうか検査します。
また、BCやDIAのサイズによって選ぶべきカラコンの種類は変わってくるので要注意。
自分のサイズに合ったものが選べないと、眼球を傷付けてしまったり、目の病気になってしまったりという危険性が生じてしまうことがあります。
カラコンは高度管理医療機器になったため
カラコンは、2014年より高度管理医療機器の“クラスIII”として指定されています。
医薬品医療機器総合機構によるとクラスIIIに指定されている医療器は、次のように定められております。
不具合が生じた場合、人体へのリスクが比較的高いと考えられるもの(高度管理医療機器(クラスIII)※)
ソース:医薬品医療機器総合機構
おしゃれ目的としてカラコンを気軽な気持ちで購入する方が増えてきていますが、間違った使用方法をしてしまうと障害などを引き起こすリスクがあるということ。
眼科医の指導を受ける必要がある
眼科で受診をすれば、コンタクトの使用方法などを眼科医から指導してもらうことができます。
- 装用の仕方
- 装用スケジュールについての説明
- コンタクトのケア方法
などの基本的なことはもちろん、その場でレンズのつけ外しの練習をさせてもらうことも可能です。
特にコンタクトを使うのが初めてだという人は、こういった医師からのきちんとした指導を受けて、レンズの正しい扱い方法を学ぶ必要があります。
上記でも説明した通り、カラコンは誤った方法で使用してしまうと、目に障害を引き起こすリスクも少なくありません。
しっかりと医師からの指導を受けたうえで購入するようにしましょう。
カラコン常用者の8割以上が眼科に行ってない事実!
日本コンタクトレンズ協会の調査によると、カラコンの購入時に眼科を受診しない人はなんと8割もいるということがわかっています。
カラコンの購入時に眼科・病院を受診する人はたったの2割
カラコン使用者1200人に実施したアンケートでは、なんと購入ごとに病院の受診をしている人は全体で約16%しかいないということがわかりました。
データ資料:日経経済新聞
受診をしないと目に異常をきたしてしまう可能性がありますが、特に眼科に行かなければカラコンが購入できない!と徹底されているわけでもありません。
実際に眼科に行っていなくてもカラコンは購入できるからこそ、このような割合になっても仕方ないのかもしれませんね・・・。
眼科にいかない理由とは?
アンケートに答えてくれた方に、なぜ眼科に行かないのかを聞いたところ、こんな理由が回答としてあげられました。
- 目に不具合など感じていないから…75%
- お金がかかるから…38%
- 近くに眼科がないから…10%
- 医者に怒られそうだから…3%
- 眼科受診を勧められていないから…2%
- その他…6%
コンタクトを購入する際、現在では処方箋は必要ありません。
最近ではネットなどでも簡単に購入できるようになっています。
ただし、日本コンタクトレンズ協会は、「使用時間を守らなかったり正しく洗浄しなかったりすると感染症のリスクが高くなる」と訴えています。
重症化するとカラコンが原因で失明することも考えられます。
以上のような理由があるとしても、カラコン購入前には必ず眼科を受診しましょう。
眼科にいかないでカラコンをつけるリスク
眼科に行かずにカラコンを使用する場合、以下のようなリスクやトラブルがあります。
レンズがズレて目に傷がつく
自分の正しいBCやDIAを知らないままカラコンを使うと、目にフィットせずにレンズがズレてしまいます。
つけ心地が悪いことはもちろん、目にも負担をかけ、病気になるリスクが高くなります。
ドライアイになりやすい
もとはドライアイではなかったという人でも、カラコンを長期間使用することによって、目が乾燥しやすくなります。
特に眼科医から正しいレンズの扱い方法を聞かずにカラコンを使っているような人は、長時間装用などでドライアイになりがちです。
ドライアイになると、目の乾燥だけではなく、目のかゆみや様々な病気のリスクも高くなります。
巨大乳頭結膜炎や角膜上皮障害になりやすい
正しいケアを怠ったり、自分に合わないカラコンを付けていたりすると、結膜が炎症を起こす「巨大乳頭結膜炎」や、角膜に傷がつく「角膜上皮障害」になるリスクが高くなります。
このような病気は放置をしていると失明してしまう可能性も少なくありません。
カラコン眼科受診する際のQ&A
最後に、カラコンの眼科受診に関するQ&Aをまとめました。
受診をする前に確認しておきましょう。
眼科の先生に注意されたんだけどどうしたらいい?
眼科医はカラコンつける前に眼科の受診をしない場合、強く注意されてしまったとよく聞きます。
「自己判断で合わないレンズをつけていたり、コンタクトレンズの正しい知識がないままつけているのはとても危険なことですよ!」と言われると思います。
「カラコンを使いたいので受診をしたい」という内容で怒るような眼科医はほとんどいませんが、すでにカラコンを使用している状態で受診をする際は注意される可能性があるかもしれません。
「既にカラコンを使っていて目に異常がないか確かめたい!」というときは、そのまま眼科医に伝えれば大丈夫です。
それは、コンタクトレンズそのものの危険性や取り扱いが正しくないことがとても多いからでしょう。
先生たちだって好きで注意してるわけでもなさそうですが(笑)、コンタクトレンズの知識が不十分なままで起こるトラブルが急増しているので、やむを得ないのでしょうね。
どこで受診したらいい?
カラコンを使用する場合は、できれば1~3ヶ月毎に定期的な検診を受けるべきです。
そのため、自宅から近い眼科医に通えるようにするといいでしょう。
受診料の値段はいくらくらいかかる?
眼科に行かない理由として「お金がかかるから」という人がいましたが、眼科の受診料はそこまで高くありません。
保険もしっかりきくので、1,500~2,000円前後で受診できます。
度なしでも眼科に行かなきゃいけないの?
コンタクトを使用するための受診の目的は、度数を測るだけではなく、目に異常がないかどうか、BCやDIAを含めて装用中のコンタクトレンズのフィッティングに問題がないかどうか、長い時間つけ続けて、自覚症状のないままにトラブルが生じてないかなど、入念にチェックしてもらう必要があるのです。
また、涙の量やアレルギーなど、体質上カラコンが使えるかなども調べるので、度なしでも眼科に行く必要はあるでしょう。
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