「カラコンをつけると目がいたくなるのは、なんで!」
とせっかく買ったのに使えないとガッカリですよね、、。
今回は、眼科医の私が原因と簡単な対策方法をお伝えいたします。
この記事を監修した医者
記事監修:河本立徳先生 (眼科医) 金沢医科大学卒業。都内総合病院 眼科勤務。 診察後には来る前よりも少しでも笑顔で帰れるような丁寧な診察を心掛けてます。 見ただけで目の保養になる、そんな眼科医を目指してます。 河本立徳オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/t-komoto/
※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。
カラコンつけると目が痛い原因と対策
カラコンを使っていて目が痛くなるのには、主に3つの原因が考えられます。
対策も一緒にまとめていきますので、参考にしてみてください。
サイズが合わないカラコンを使っている
最近、特に眼科を受診せずに、ネットなどを使って勝手にカラコンを購入してしまう人が多くなってきています。
人の眼球とカラコンにはサイズがあり、合わないカラコンを使うことで目に痛みが生じてしまうことがあります。
カラコンには、レンズの丸みを数値で表す「BC(ベースカーブ)」と、レンズの直径を数値で表す「DIA(ダイア)」があるということを覚えておきましょう。
自分の瞳のBCより小さいレンズをつけると眼球が圧迫されて締め付け感を感じたり、反対に大きすぎるBCのレンズだと目にフィットせず、ゴロゴロしたり痛みや違和感が生じたりします。
対策としては、眼科を受診して自分の目のサイズを把握すること。
乾燥したレンズを使っている
乾燥したカラコンを使っていると、眼球にレンズがくっつきやすくなり、異物感が生じたり目が痛くなったりすることがあります。
レンズが乾く原因としては、瞬きが少なくなってしまうことと、空気の乾燥によるもの。
パソコンやスマホを使用している際など、集中しすぎてついつい瞬きが少なくなり、目から涙が蒸発してレンズが乾いてしまうことがあります。
また、エアコンのきいた部屋などに長時間いると、空気が乾燥して目に装用しているカラコンが乾燥してしまうことも。
対策としては、乾燥を感じたらコンタクト専用の目薬を使うことと、意識して瞬きをすることです。
目自体が乾燥している
カラコンのレンズの乾燥だけではなく、目自体が乾燥をしているのが原因で痛みが生じてしまうことも。
目が乾燥すると、眼球とレンズの間に摩擦が生じてしまい痛みが発生します。
カラコンを装用していないときも目が乾いたり、ゴロゴロしたり、目が開けにくかったりする場合は、ドライアイの症状を持っている可能性があるので眼科を受診してみましょう。
ドライアイの治療方法には、治療薬(目薬)の投与や涙点閉鎖による治療などがあります。
カラコンの痛みを軽くするための対策
カラコンをつけているときに痛みが生じた場合、どうしたらいいのでしょうか?
その場で痛みを軽くするための対策には、以下の3つの方法がおすすめです。
目薬を使う
少しでも目が痛いと思ったら、コンタクト専用の目薬を使用してみましょう。
レンズや目の乾燥が原因である場合、目薬を使うことですぐに良くなります。
目が乾いたときや数時間に1回など、定期的に目薬をさしてあげるとより効果的です。
適切な使用時間を守る
カラコンに慣れていないなら初めは4時間前後から装着をしましょう。
徐々に慣らしていくことが大事です。
少しでも違和感を感じたら取り外しをし、1日以上目の休息をいれてください。
装着液を使う
目薬をさすのが苦手という方には、コンタクトレンズ用の装着液がおすすめです。
コンタクトを装着する前にレンズに1~2敵垂らすアイテムで、目のうるおいを保つことができます。
眼球とレンズの間のクッションの役割を果たす効果もあり、目の痛みや違和感、乾燥などを軽減してくれる万能アイテムです。
目元を温める
蒸しタオルなどを使って目元を温めてあげるのも、痛みを和らげるひとつの対策です。
目元を温めることで血流が良くなり、目の疲労感を改善して痛みも和らげます。
また、マイボーム腺からの油分の排出の流れもよくすることで涙の蒸発を防ぎやすくすることも期待できます。
カラコンをつけている場合は、手のひらで目元を覆い軽く温めるだけでもOK。
蒸しタオルなどを使って目元を温める際は、カラコンを外してから行いましょう。
特に目が疲れている就寝前に行うのがおすすめです。
カラコンを外した際に目が痛い場合は?
「カラコンを外したのにまだ目が痛い・・・」
こんな悩みも多くなってきています。
カラコンを外したのに目が痛い場合は、目への危険信号があるので特に注意しましょう。
角膜に傷がついたり、酸欠状態になっている可能性がある
カラコンを外したのにも関わらずまだ目が痛む場合は、角膜が深く傷ついている可能性があります。
特に我慢できないほどの強い痛みがある際は、急性角膜上皮浮腫や角膜上皮障害など危険な目の病気にかかっていることも考えられるので要注意です。
メモ
◆急性角膜上皮浮腫とは?
コンタクトレンズの使用によって目の酸素が不足し、角膜上皮細胞に障害が起きむくみが発症してしまう病気。
角膜上皮障害と合併してしまうことも多く、激しい痛みやまぶしさ、流涙、異物感、視力低下などの症状が伴います。
◆角膜上皮障害とは?
コンタクトレンズの不適切な使用によって目の角膜が損傷する病気。
痛み、流涙、異物感、充血などの症状が伴います。
少しでも痛いと感じたら眼科の受診を!
痛みの症状にはいろいろな種類があり、「昨日はすごく目が痛かったけど今は大丈夫」など、波がある場合があります。
また、角膜の傷がコンタクトで覆われることで摩擦が減り、症状が改善したように思えてしまうことがあるので、コンタクトの使用で痛みが減った場合にも注意が必要です。(バンドエイド効果)
だから大丈夫、と言って放置をしてしまい、知らず知らずのうちに症状がひどくなっていくこともあるので注意したいところです。
少しでも痛みを感じた場合は、カラコンの使用を中断し早めに眼科を受診しましょう。
カラコンつけて充血する場合は要注意
カラコンを使い、特に充血の症状が伴う場合は、危険な病気にかかっている可能性があるので特に注意が必要です。
充血が伴う目の病気
目が充血している場合、下記のよう目のな病気になっている可能性が考えられます。
◆点状表層角膜症
コンタクトやまぶたの摩擦などにより目の角膜の表面に細かい点状の傷がついている状態。
充血や流涙の症状をはじめ、まぶしさを感じたり視力が低下したりすることも。
◆角膜上皮びらん
角膜の浅層に傷ができる状態。
角膜は上皮、実質、内皮の三層があるのですが上皮までの傷をびらん、実質までの深い傷を潰瘍といいます。
再発を繰り返すことが多く、朝に激しい痛みを感じる、充血する、涙目になるなどの症状が伴います。
◆角膜潰瘍
目の深層にまで深い傷ができ、感染症の進行に伴い角膜が溶けていく状態。
角膜が白く濁り視力の低下を招くことがあります。
◆アカントアメーバ角膜炎
水に生息するアカントアメーバという原虫に角膜が感染し発症する角膜感染症。
ゴロゴロ感、違和感、眠れないほどの痛み、結膜充血、視力低下などの症状が伴います。
コンタクトの合併症の中では有効な治療法がないため難治性であり、早めに受診して治療を開始しないと失明の可能性があります。
放置すると失明してしまう危険性も・・・
上記のような病気は、軽い症状であれば眼科の治療ですぐに良くなるでしょう。
しかし、痛みや充血の度合いが軽いからと言って放置をしてしまうと、症状が悪化して失明してしまう危険性もあります。
そうならないためにも、目の充血は放置しないようにしましょう。
当サイトの編集部が調査した男性カラコンを以下で紹介しています!