カラコンの使用期限と有効期限は意味合いが違うのを知っていましたか?
今回は元ショップ店員だった私が両者の違いと未開封と開封後の期限を解説します。
カラコンの使用期限・有効期限(EXP)について
食べ物に“賞味期限”があるように、実はコンタクトレンズにも使用期限・有効期限というものがあります。
カラコンは直接大切な目に触れるもの。
使用期限や有効期限の知識をしっかり知っておき、安全に使用できるようにしておきましょう。
使用期限は開封後の期限
カラコンにおける使用期限とは、カラコンを開封したあとに使用できる期限のことを指します。
例えば、ワンデーのカラコンであれば使用期限は1日、ツーウィークのカラコンであれば使用期限は2週間です。
この使用期限が切れると、カラコンは使用することができなくなります。
カラコンの使用期限の確認方法は、基本的にパッケージの表記などで確認することが可能です。
このようにパッケージの表にもわかりやすく記載されています↓
パッケージの裏にも記載されていることが多いです↓
また、箱の中に入っている添付文章にも注意書きとして記載されているのでしっかり確認しておきましょう↓
購入前にもネットの商品ページなどで確認することができます。
有効期限は未開封の期限
カラコンには、使用期限だけではなく有効期限というものも存在します。
有効期限は開封した・していないに限らず、未開封の期限になります。
つまり、未開封のままでも有効期限の日付を過ぎてしまうと使用できなくなるということ。
有効期限内であればいつでも使用することができますが、この期限を過ぎるといくら未開封だとしても、清潔な状態で保管をしていたとしても、使用できなくなるという意味なので注意しましょう。
ちなみに有効期限は、「EXP:2024年1月」というように「EXP」という単位で表記されている場合が多いです。
パッケージの側面に記入されていることが多いので購入後しっかり確認しましょう↓
ほとんどの箱に「EXP」という単位で表記されているのでわかりやすいと思いますが、たまに画像の上の箱のように「EXP」と書かれていない場合もあります。
その場合、日付の表記が基本的に有効期限だと思っていいでしょう。
また、有効期限は外箱だけではなく、レンズケースのラベルにも記載されています↓
有効期限の注意点
有効期限は基本的に購入してから3~4年後に設定されていることが多いので、そこまで急いで使用する必要がないので安心です。
ただし、有効期限は“適切な状態でカラコンを保存した場合の期限”になるので要注意。
例えば、直射日光に当ててしまったり、急な温度変化に晒してしまったりしたカラコンの場合、使用期限に限らず使えなくなってしまうことがあります。
有効期限いっぱい使いたいのであれば、適切な状態でしっかり保管しましょう。
開封後と未開封で使用期限・有効期限は変わる?
上記でも少し触れましたが、使用期限や有効期限は開封後と未開封で変わるのか気になっている方も多いはず。
開封後と未開封ではそれぞれの期限も変わるので要注意です。
開封しても使わなければ使用期限は大丈夫?
使用期限は、開封してから始まるものです。
例えば、使用期限が1日(ワンデー)のカラコンを開封して使わずにいたとしても、1日が過ぎたらもう使えなくなります。
開封後、目につけずにコンタクトケースに移し替えて数日後に使用する・・・なんてことも絶対にNGです。
特にワンデーのカラコンは、使い捨てなので一度使って外してしまったらその後は使えません。
ツーウィーク(2週間)やマンスリー(1か月)などのカラコンに関しては繰り返し使えるタイプなので、開封後も使用期限が過ぎるまでは使用可能です。
ただし、ちゃんとした洗浄をしなければいけません。
有効期限は開封したら無効
有効期限は、未開封での期限を指します。
たまに「開封後もEXPに記載されている日付まで使用できる」と勘違いしている方もいますが、開封後の有効期限は無効になるので要注意。
例えば、ワンデーのカラコンで「EXP:2024年1月」と表記されている場合でも、開封をしてしまったら開封した次の日には使用できなくなります。
カラコンのワンデーと2weekで使用期限は違う?
文字通り、ワンデーであれば使用期限は1日、ツーウィークであれば使用期限は2週間になります。
有効期限に関しては、外箱やレンズケースのラベルに記載されている通りなので、購入後に必ず確認しましょう。
一応長めの期間で表記されている有効期限ですが、できるだけ記載されている日付より早めに使った方が目には優しいです。
使用期限や有効期限を守らなかったらどうなるの?
食べ物などの場合、「賞味期限なら少しくらい過ぎても大丈夫」だと気にしない方が多いです。
しかし、カラコンの場合、使用期限や有効期限を過ぎたものを使用するのは絶対にNG。
カラコンは、高度医療機器と認定されているものです。
厚生労働省からも注意事項をしっかり守り安全に使用するように注意喚起されています。
使用期限・有効期限が切れたカラコンは劣化している
使用期限が過ぎたカラコンは、劣化してレンズに傷や汚れがついていることがあります。
そんなレンズを目に装用してしまうと角膜を傷つけてしまう恐れがあるので注意したいところ。
有効期限に関しても、「1日過ぎたくらいじゃ大丈夫」という考えは危険です。
いくら未開封で綺麗な状態で保存をしていた場合でも、有効期限が過ぎているカラコンは使用せず捨てるようにしましょう。
期限切れのカラコンは病気になる原因にも
期限切れのカラコンによって眼球が少し傷付いてしまった・・・くらいであれば、カラコンの使用を中断し、目を休めることですぐに治ります。
ただ、最悪の場合、炎症などを起こし目の病気になってしまう可能性も十分に考えられるのです。
実際に厚生労働省からも、期限切れのカラコンは眼病の原因になる可能性があるということが指摘されています。(参考:厚生労働省)
カラコンの期限を守らず、下記のような病気になってしまった事例もたくさんあるようです。
- 結膜炎
- 角膜炎
- 角膜びらん
- 角膜内皮障害
上記のような病気は基本的に眼科の治療で治りますが、放置をしてしまうと失明になるケースも考えられるので、使用期限・有効期限は必ず守るようにしましょう。
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期限切れのカラコンは絶対に使っちゃだめ!
カラコンの使用によって目に悪影響を及ぼすことは実際に多い話です。
ただ、その背景には、間違った使い方をしていたり、期限を守らなかったりすることが原因になっていることがほとんどです。
特に普段はあまりカラコンをつける機会がなく、たまにしか使用しないという方は有効期限を切らしてしまいがち。
「せっかく買ったから使わないともったいない!」という気持ちもわかりますが、期限切れのカラコンを使用してしまいトラブルが起こってしまった場合、病院代や治療費が余計に必要になりますし、目が病気になると生活も不便になってしまいます。
大切な目を守り安全にカラコンを使用するために、注意事項はしっかり守りましょう。